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パームビーチ・ストーリーのmingoのレビュー・感想・評価

パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)
4.0
スクリューボールコメディという名に相応しい古典的傑作。日本の涙も入った人情喜劇とは別の世界観で作られた予想のつかない展開と面白さのアメリカンテイストの笑いにのめり込むきっかけにさえなり兼ねない名監督スタージェスの偉大さを痛感。
離婚を決めたコルベールが飛び乗った汽車ではキチガイ集団うずら倶楽部の世話になったかと思えば貨車は切り離されさよなら、夫のマクリーは飛行機でパームビーチへ先回りし、必死でよりを戻そうとするがジェリーはジョンにトムを兄だと紹介する、そこへジョンの姉モードもやってくる。その先にはスタージェス十八番の大混線劇が待っているが、ここまでの内容でラストを予測できる人はいるのだろうか。登場人物全員がクレイジーで浮世離れしているがこの疾走感は心地よい。ラストは心の底から「は?」ってなる。ファスナーのソファのくだりに心が洗われる
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