Melko

ザ・クラフトのMelkoのレビュー・感想・評価

ザ・クラフト(1996年製作の映画)
3.4
「知ってる?昔だったら、仲間を裏切った魔女は、殺されたの」

「あんたを見てるとウンザリする!」

記憶から消してたのかな、ずっと見たくて📎したままだったのに、いざ見てみたら、見た覚えがある気が…なシーンがチラホラ。

本来力を持つべきでは無い者たちが、自分の手に余るほどの超能力を手にしたことにより、暴走していき、仲違いをする話
そしてその力を持つ者は多感で恋する女子高生
女ならではの好きな男を巻き込んだドロドロ愛憎劇に、これまた女あるあるの上部だけ「友達」な脆い友情の末路

強い霊感を自分でコントロールできず、どうしても周りから浮いてしまうサラ
いつもなんとなく疎外感を感じで周囲に馴染めない、何かの集団に属することができない彼女が拠り所にした3人
この3人が、結局みんな自分のことが可愛いでしかない、「友達なんて利用するもの」という意識が根底にある(色んなタイプの)ビッチだったため、優柔不断な自分にも責任あるとはいえとんでもない目に遭うサラが不憫

サラがつるむ3人は、
THE魔女な見た目でビッチ、義父がクズの甲斐性なしで家が貧乏なナンシー
背中に大きな火傷の痕があり容姿に自信がないため引っ込み思案のボニー
白人でブロンドの同級生から嫌がらせを受ける黒人のロシェル
と、それぞれ一応不憫な現状ではあり、魔法を使えば多少環境が改善できる、そこに賭けたい彼女たちの気持ちもわかる
だけどそこはさすがに年頃のJK、それだけではおさまらない
肥大化する自己顕示欲、止められない自己愛

フェアルザ・バルクの演じた、暴走する姿が非常に恐ろしいインパクトのナンシーが凄まじかったけど、自らの意思がなく流れで生きてるボニーとロシェルの「こんな子いるいる〜」感も強烈だった。多分1人になると、存在を消すしか無い何もできない子たち。
なのに、多分お互いのことを心の底からは信じてない
クリスにレイプされかけるサラのことは本気で心配したわけではないのか…とか、上辺で心配してるポーズするのとかホント女子の悪いところ出てる〜って感じだった
サラの魔力が残ってるか確認しにわざわざ訪ねて来るところが小物感

逃げ込んだトイレのドアが開いたら3人がドン…!は、分かってても不気味

あと終盤のゲテモノ大発生も、レビュー読んで分かってたけどやっぱりキツかった…
あんなエライことになってる中立たされたサラ役ロビン・タニー、ナイスファイト…!
なんか彼女の生え際に違和感…と思ったら、カツラだったのか!でなんでカツラのかとゆうと、その前の「エンパイアレコード」でデブラを演じてたからなのか…!
全っ然印象違ったわ、結びつかない!女優さんってすごい〜!

特に何も得るメッセージがなく、かつて経験した女子あるあるを見せられただけなのでこのスコアだけど、ゴスファッションは個人的に眼福であった
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