茶一郎

キャスト・アウェイの茶一郎のレビュー・感想・評価

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
3.8
『正月太りと無人島痩せ』

 電車の時間。集合時間。そして映画の時間。スケジュールを詰めすぎて、せせこましくなるのが現代人の病でしょうか。運送会社に勤める主人公(トム・ハンクス)は常に一分一秒、時間に縛られる毎日。ある日、輸送用の飛行機が墜落し、時間が無い無人島に一人取り残されてしまう。
「フォレスト・ガンプ」以来、ロバート・ゼメキスとトム・ハンクスのタッグ作品。

 フィクショナルな漂流物語という印象。冒頭、せっかちな主人公と輸送の過程がワンカット長回しで、とても閉塞的な世界と映画の中の時間と同じ時間を体感できる演出。
 また、痛みを感じられる無人島生活描写も良く、火を起こすのも、カニを食べるにも血が出る。何をするにもスイッチ一つの現代との比較も面白い。
今作の名脇役はまさかの無機物、バレーボール。イマジナリーフレンドとしての劇的な別れも今作の白眉。

 映画における羽は天使、神の象徴でしょうか。ゼメキス作品ではしばしば神に対する人間が描かれるよう。


 ウィルソーン!! 2016年 年明けたよー!!!