きりん

マチルダのきりんのネタバレレビュー・内容・結末

マチルダ(1996年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

私は良い大人だが時に子供帰りする日がある。
無性に世界で1人ぼっちのなったような気がするのだ。
この物語、始まり方からああ好きな奴だって思った。児童書のような語り部がすてき

限られた環境の中でも、目を盗んで学びを得るマチルダ。

『マチルダは本を毎日読み、その中の物語や登場人物に救われてきた。
そんな強い友達が欲しかったが、いつの日かマチルダは知るでしょう。
自分こそが一番の友達なのだと』
とか、いまつらい孤独にそっと寄り添ってくれる台詞があった。
マチルダが物語から元気をもらうように、
私もこの物語から元気をもらう。
ちょっとずつやさしい言葉が語り部によりひとことひとこと添えられ、
限られた狭い道から良いものを抜き取る行動力あるマチルダの行動に
新しいものを欲するばかりではなく、
周囲にあるものを創意工夫してなにかできる気持ちにさせられた。

子供が悪くて愚かな大人を制裁する話が子供の頃から大好きなんですよね(ホームアローンとか世にも不幸せな物語とか)これもそういうジャンル。

家から学校へ。優しいハニー先生が女神に見えるわ
大人がどこ行っても愚かだからさ
ハニー先生みたいな大人の女性になろってなる。
大人でありながら、
そのやさしき心で子供の心もわかり
愚かな大人の闇心も代弁してくれるハニー先生は大人枠の唯一の良心であり解説と慈悲。
ハニー先生もまた、子供の頃に家庭に恵まれず、しかし強く生き抜いた人だったのだ。
マチルダに良くする意味もよくわかってよかった
女性教師と女の子の組み合わせっていいな

いやすげえな…とことんイカれた大人として脚色された校長。
2階から飛び降りたその振動でシャンデリアとか破壊してて、いやあんた我が家よ。
自宅での追いかけっこ、先生とマチルダで協力し合いながら、ちょっとホラーでゲームチックなの楽しかった。
マチルダ超能力無双じゃん。

マチルダの両親、単に相性が悪かっただけなのかな…特にママが急にいいやつ。

マチルダとハニー先生の家族最高じゃん?!?
なにこのさ、
歳の離れたお姉ちゃんみたいなさ、
お互い同じ境遇から脱し、互いがずっと欲しかった安心できる家族を得たのだ…!

私もハニー先生の姉妹兼子供になりたいとかいうヤバ目な感情が湧いた^O^
きりん

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