きりん

約束のネバーランドのきりんのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2020年製作の映画)
3.3
アニメ1期を見てすごくハマった作品なので、比較した感想✏️
そもそも実写化って難しいよね…っていう気持ちを改めて感じると共に、良い所もあって製作の努力が伝わった。

キャスティングはアニメの雰囲気に寄せて選ばれたのかな?
トップ3人並んだ時に、エマとノーマンの顔つきや演技が大人びていてレイだけ幼さがあって、この3人は年齢統一感ほしかったな…レイの声質はよかった。他にもちょっとした違和感はあるが、演技が良い人が多いので見過ごせる。
優しさと冷淡さを併せ持つイザベラママ、フィルやドンもキャライメージに徹していてよかった。

渡辺直美演じるシスタークローネのシーンはすごく良かった。
ママのような上品めのやさしい「つかまえた」、
一緒に喜ぶ母のような賑やかな「つかまえた!」、
腹の底からガハガハ笑う悪役のような「つかまえたァ」(これがウケる)、色々演じ分けてくれてるのよい。尺が短いことで、アニメよりスポットライト当たってるのでは?
ママとクローネのやりとりは実写化の方が面白かったかも。ほっぺムギュってされたり…。

映画は短尺だから仕方ないけど、アニメの時みたいに[疑問に気づく→推理→発見する→解決に向けて行動する]の丁寧さは端折られており、急に発信器の場所発見してたりするので少し置いてきぼりくらう。
でもストーリーの重要な部分は押さえているし、変なオリジナル改変もないのはよかった。
エンディングがイラスト調で好き。
ちゃんと映画俳優さんのシルエットになってる。

この実写化で興味を持った人は、アニメ1期だともっと丁寧に深堀りされているのでおすすめ。
物語の大事な局面で壮大なBGMが流れるんだけどあれがほんと大好き。泣ける…
きりん

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