このレビューはネタバレを含みます
壊れかけた現在の夫婦関係と、仲睦まじく過ごした過去が交互に映し出され、交錯した感情が次第に増してくるような映画でした。まさに"BLUE"に。
その当時の環境が影響したり、お互いに抱える些細な不満が積もり積もって、どうにもならない状況に陥ってしまう関係性をまざまざと見せつけられるようでした。
特に子供(フランキー)が駆け寄ってくる場面は胸が苦しかったです。1番の被害者であるかのような。実体験があっての、デレク・シアンフランス監督による鋭い描写のようですね。
また、2つの時代の変化をライアンが素晴らしく演じられていました。輝くような青春時代と修復不可能な現在の対比が鮮明です。
エンドロールでの、あの花火の虚しさ、再び流れ出す"You and Me"には胸をえぐられるようで、しばらく立ち上がることができませんでした。