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樹氷のよろめきのmingoのレビュー・感想・評価

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)
3.7
「さらば夏の光」に引き続き、岡田茉莉子主演多いなと思ったら、吉田喜重結婚しとるんか〜いっ。
夏の光ではヨーロッパが舞台だったが、本作ではタイトル通り雪・氷の世界、北海道で展開される。札幌→支笏湖→室蘭→ニセコと移動し、それぞれの場所性も描かれ、特に室蘭の製鉄所での下から吹き上げる煙の不気味さは吉田演出がひかる。室蘭いつか行きたいんだよな〜

テーマは精神的愛と肉体的愛、どちらが良いとか悪いではないがその2つで揺れる男女の三角関係。蜷川幸雄(肉体担当)のセリフが臭すぎて笑えるのだが、木村功(メンタル担当)の謎の落ち着きも笑えて、非常に面白い。

映像学科の進級制作とかでメンヘラ女子が撮りそうな映画だが、松竹ヌーベルバーグが1人吉田喜重ここにありと言わんばかりの仕上がりである。衣装もこれまた森泉のおばあちゃんが担当している。

ひとつマイナス点をあげるとすれば、終始流れる単調なテーマメロディがうぜえ…おフランスにはなれないから…ルイマルの映画だったらアリなメロディ。
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