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大洗にも星はふるなりのSUIのレビュー・感想・評価

大洗にも星はふるなり(2009年製作の映画)
2.0
佐藤二郎が運営している海の家でひと夏を過ごしたバイト仲間たちが、下心丸出しでクリスマスイブに再集結。そこで繰り広げるドタバタシチュエーションコント劇。

序盤から中盤までは腹抱えるほど笑えてこれは傑作、なんて思って見てたけど、物語が佳境を迎えたころに突然の失速。

こういうのは演出・構成はもちろんだけど、演者の技量が大いにものをいう。
山田孝之、佐藤二郎、ムロツヨシは福田組と言われるだけあって彼の理解者であると同時に、作品の見せどころをよく理解してるので文句ナシ。むしろ彼らなしでは成立さえしない。
また、戸田恵梨香は普通にかわいいく、安田顕や小柳友もなかなかいい味を出していたので、これもOK。
しかし、あとの2人がどうにもいけない。

物語が佳境に入ると同時にこの2人、山本裕典と白石隼也がクローズアップされ、芝居の拙さに引きずられるようにして物語自体の勢いも一気にトーンダウン。

登場人物も場面展開も最小限のギリギリまで抑えられているのに、これでは一体何を見て楽しめばいいというのか。

竜頭蛇尾とはこのことで、何とも残念な結果となってしまった。
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