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リオ・ロボのHKのレビュー・感想・評価

リオ・ロボ(1970年製作の映画)
3.3
「ロボ!メガトン・パンチだ!」(古いっ!)
・・・失礼しました。ロボットは出ません。
ハワード・ホークス監督のジョン・ウェイン主演西部劇4本のうち最後の作品でホークスの遺作です。
『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』と本作で3部作とも言われているようです。
本作だけ観たことがなくてCSでやってたのでようやく観ました。

序盤、北軍の制服をビチッと着たウェインがカッコイイところを見せてくれるかと思いきや、南軍にまんまと黄金を列車ごと強奪され、追跡するも殴られて捕まるイイとこ無しという意外な展開。
まあそこは前振りで後からいつもの調子になるものの、他の2作と比べると歯切れが悪くとくに後半はけっこうグダグダ。
南北戦争中は相手が敵か味方か基準だったのが、戦争が終わるとイイ奴かワルイ奴か基準に切り替わるところは面白いですね。

ウェインはやっぱり体がデカすぎて拳銃がオモチャに見えてしまい、ライフルを持たないと様になりません。
ウォルター・ブレナン的なポジションでコメディ演技開眼後のショットガンを持ったジャック・イーラムは加点対象(『エル・ドラド』ではショットガン担当はジェームズ・カーンでした)。

文字通り二枚目(クレジットの二人目)のイケメン準主役はホルヘ・リベロ(別名ジョージ・リベロ)という知らないメキシコの俳優。
『思い出の夏』でブレイクする直前のジェニファー・オニールがかなりの大役ですがこれがデビュー作でしょうか?他の女性陣もみな美人。
同年公開のやはりウェインの主演作『チザム』にもチラリと出ていたクリストファー・ミッチャム(ロバート・ミッチャムの息子)がこちらではセリフも出番も多い役をゲット。

ちなみに“リオ・ブラボー”や“リオ・グランデ”、本作など西部劇のタイトルでよく見かける“リオ”ですが、ポルトガル語やスペイン語で“河川”を意味し、アメリカ南部から南米にかけての河川名や市街地名に多いんだそうです。
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