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父親たちの星条旗の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

太平洋戦争の戦略上の重要拠点、硫黄島山頂に星条旗掲揚の瞬間を捉えた写真に写っていたことでヒーローに祀りあげられ、戦債キャンペーンツアーを敢行させられた 3人の兵士たち。1945年2-3月の星条旗掲揚前後の戦闘、同年春の米国本土での戦債キャンペーン、現在(19990年代)の、3つの時間軸。戦闘シーンは戦債ツアー時からのフラバで構成され、さらに現在からも回想される、二重の回想構成。写真の星条旗掲揚は、最初の掲揚ではなく、その旗を私物化したがった軍高官の我儘により交換された時のものであることや、写真に写っていないが写っていると誤認された兵士は実は最初の掲揚をしていたというねじれた付帯事実が、そもそも星条旗の掲揚にどれだけの意味があったのか、問いかける。第二次大戦中の自国のダークな側面を見つめたアメリカ映画の登場は感慨深い。サブテーマに、忘れられれば PTSD や生活苦に苦しむヴェテランたちや、先住民差別も。戦闘シーンはプライベートライアンに匹敵する迫真のリアリティ
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