ブルース・ウィリス演じるダンの能力は「アンブレイカブル」(破壊不可能)より、人の罪を察知する方が中心的に描かれていた印象でした。もちろん「アンブレイカブル」に言及したシーンは冒頭の事故然り、色々とありましたが、なんだかパッとしないんですよ。事故前から事故後にカットが飛んでいるから？ ラストが後者の能力で終わっているから？
ただ、ヒーロー映画としての括りで観ると、派手なアクションは無いけれど、その分リアルを突き詰めようとしている印象。主人公が特殊能力に気づいて、葛藤しながらも成長して、世界を救う、なんてありきたりな主人公成長型ヒーロー映画ではなくて、ヒーローとは？を見つめた作品。と言っても、やはりまだまだ描き足りない気もしてしまうので、それは新作「ミスター・ガラス」に期待しましょう。
