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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのkのレビュー・感想・評価

3.7
まぁ、これぐらいのキャリアを考えたらもう安定というか、芝居の演出や脚本、カメラ、音声のクオリティに照明、当時の時代考証とコスチューム、どれも抜かりなく手堅い作品です。

マーベル映画を見ることをテーマパークと評していた人の映画にしては、テーマパークの娯楽性はないものの、3時間という長尺と真面目な堅苦しい社会派のイメージなので、国会議事堂に行って国会を覗くようなものに近いかもしれません。それ故にとっつきにくさは否めないですが、スコセッシ本人も客に迎合していないのでしょう。

個人的にはデニーロの円熟したお芝居と、
ネイティブアメリカを当てたキャスティングには拍手。
とある北海道の金塊争奪戦を描いた漫画の実写で、ヒロインのアイヌの少女を埼玉県出身の女優にやらせる日本映画のキャスティングに比べたら素晴らしいですよ。
そして、レオの奥様を演じたリリー・グラッドストーン!この人のお芝居は印象に残ったなぁ。
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