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コーダ あいのうたのkのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9
いやぁー、ようやく見ました

昨年度のアカデミー作品賞受賞作品、
受賞決定後にその場のオーディエンスが手を叩かずにヒラヒラされていた「コーダ」に対するならではの光景が印象的でした。
助演男優賞をとったトロイ・コッツァーさんとユン・ヨジョンさんのやりとりもよかったー。

これ脚本、というかプロットがいいですよね。オリジナルあるのは知ってますが、漁師はオリジナルから変えているそうで、それもよかった。
聴覚障害者のなかに1人だけ健聴者、そして家族は聴くことのできない歌の才能に恵まれて、家族が進路の足枷になってしまう、、。
ちょっと違うけど、大好きな「リトルダンサー」や「シングストリート」にも通ずるお話し。(そういえば、シングストリートの主演の子出てましたね。大きくなった!)

やっぱり、大人が子供の将来を潰すのはあってはならないはずなんです。
で、それをさせない支援があってこその政治であり国なんですが、まぁ今作の世界は厳しい厳しい。どうしたってルビーがいないと成立しない地域なんですね。手話ができる人もいなければ、理解もない。

そこへきての歌の才能の発見。
すみません、歌声の素晴らしさはわかんなかったけど、先生からバークレー薦められるってなかなかですよ。
で、耳の聞こえない人たちへの歌の表現って、どうするのかなと思ったら、案の定周りの反応で察するパターン。でもあれもあれでいいですね。
そして、もっと良かったのが喉の振動で歌を感じる名シーン。上手い下手ではなくて、娘の歌を手で聴くという、親子のつながりを表した素晴らしいシーンです。
ラストの歌と手話の融合も、いつかやると思ってましたが、やっぱりいいアプローチ。
あ、これでバークレー落ちたなと思ったら、まさか合格しちゃうんだから、おいおいアメリカ映画、、。どうせやるなら通訳問題も言及してくれよ

これの前に映画館でダルデンヌ兄弟見たんですが、ストーリー上の解決はしてないところで終わるんですね。あれは綺麗に解決できないし、あれでいいんですけど、アメリカになるとどうも綺麗に終わらせたがる。
エンタメはどれもカタルシスがないとダメなんでしょうか。
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