ぴよまろ

大帝の剣のぴよまろのレビュー・感想・評価

大帝の剣(2006年製作の映画)
1.4
夢枕獏原作のSF伝奇小説の映画化作品。戦国〜江戸時代を舞台に、オリハルコンで作られた神器をめぐり、真田衆や宮本武蔵、佐々木小次郎など歴史上の人物や地球外生命体との戦いを描いたSFファンタジー歴史作品。

原作の通りのようですが(未読です)、とにかく荒唐無稽な物語。戦国時代にオリハルコンやら宇宙人やらが関係するという、はちゃめちゃっぷりで、歴史ものにファンタジー要素が入ること自体はよいとしても、舞台となる歴史がどこの時代なのかあやふやなので混乱しました。当時原作が連載中だった中の映画化だったとはいえ、登場人物(特に敵)が、出てはすぐに退場し、という出オチな連続なので、物語としてまるで盛り上がらないのが残念。さらに、これだけのトンデモ物語なので、舞台設定やストーリーが長大で、それを映画の尺で説明するためにナレーションで説明し続けるというのも、本作を退屈なものにしてしまっている要素です。

主要な役者が豪華で、主人公を演じる阿部寛さんなんかは、とてもいいのですが、いかんせん物語がうまくまわっていないので、せっかくのいい演技が逆にういてしまっていました。とにかくもったいない作品でした。
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