Kachi

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号のKachiのレビュー・感想・評価

3.5
【007記念碑的作品】

クレイグ版を観た後で、こちらに戻ると隔世の感を感じざるを得ないのかと思いきや、むしろ007シリーズの連続性を確信した作品だった。

62年作品ということもあり、カーチェイスシーンやアクションの見せ方などはハリボテ感満載で、今を知ってると興醒めしてしまうが、基本的なプロットや音楽、臨場感は健在だったと思う。

当時は東西冷戦真っ只中で、キューバ危機が起こる年に上映されたこともあって、時代背景が色濃く反映されていた。ただ、原子力施設の安全性って当時でもこの程度だったのかと思わざるを得なかったりと、少しリアリティに欠ける点もまま見られた点は残念だった。それでも、当時の水準からすれば、色々と作り込まれた作品であったことは間違いないだろう。
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