イペー

ビートルジュースのイペーのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.7
死人に家なし!

事故で亡くなった夫婦。幽霊になった彼らの住まいにNYから金持ち一家がやってきて…。ティム・バートン監督のホラーコメディ。

ティム・バートン初期の作品で、昔、家にVHSがありました。子供の頃、本作のオモチャ箱をひっくり返した様な賑やかさが好きだった記憶があります。

幽霊になった夫婦が、中々その事実を自覚できず、田舎町にビジネスチャンスを探しに引っ越してきた一家に、愛するマイホームを好き放題にアレンジされてしまう。

やがてゴーストになった強みを活かし、あの手この手で一家を脅かして、マイホームから追い出そうとするも、祟り方が素人でことごとく失敗。最後の手段として、あの世の問題児、ビートルジュースに頼ることに…。

低予算のせいか、ティム監督の創意工夫が目一杯に詰まってます。カラフルでダークな実写版カートゥーン。今観るとチープでも、視覚的な楽しさにウキウキしました。

ウザいくらいのハイテンションでビートルジュースを演じるマイケル・キートン。
…言われなきゃ分からない!
憎めないご陽気野郎をノリノリで演じてます。

再鑑賞で発見したのは、ウィノナ・ライダーの可愛らしさです。ゴスな衣装を着て、孤独感を漂わせ、ゴーストの夫婦に無垢な親しみを覚える少女を演じています。
…いじらしくて、可憐です。ロリコンホイホイです。(自分は違いますよ)

おそらく変わり者な少年時代を過ごしたであろうティム監督。空想の友人たちに語りかける彼の寂しさと楽しさが、本作には滲んでいます。
舞台もほぼ家の中。留守番の多かった昔の自分を、懐かしく思い出しました。

思えばティム監督の近作、ほぼスルーしてます。
彼の持つ根暗少年的なメンタリティが、大人になるにつれ、リア充街道一直線だった自分には合わなくて…。アレ、何故だか涙が…。