ざっと8年の無沙汰の末の再会であろうに、熱海の停車場で伴と澄子のずいぶんと明朗で淡やかな様子があとあと気になった。 南方へ軍属として派遣された伴が人生の四分の一、8年どこに留め置かれたか、その事…
まだ純情な頃の桂木洋子もいい。高峰三枝子と若原雅夫がもしかして結ばれるかもしれないと期待させておいて、ふたりの女の芯の強さが共鳴する流れが素晴らしい。文化学院の建築科の紙京子さんがクラッシャーになる…