ひろ

プルートで朝食をのひろのレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
5.0
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のニール・ジョーダン監督によって製作された2005年のアイルランド・イギリス合作映画

キトゥンが書いた36章からなる日記を再現している作りが面白い。物語が進むに連れて出てくる日記のタイトルがユニークだし、それに合わせて流れる70年代のヒットソングが作品に色を添えている。オープニングの小鳥の演出もいいね。

性同一性障害というものが全く理解されていない時代に、常に笑顔で、人との出会いに支えられ生きていくキトゥンの姿は、どこかユニークで、元気をもらえる。

キトゥン役のキリアン・マーフィーが素晴らしい。元々ゲイっぽい顏だっただけに、もう演技なんだか素なんだか分からなくなっちゃう(笑)他のシリアスな作品の彼とは全くの別人になっているから衝撃的。途中からちょっと綺麗に見えてきた。すごい俳優だな。

リーアム神父役のリーアム・ニーソン。リーアム神父って(笑)登場こそ少ないが、重要な役を演じている。この人映画出過ぎ。面白い映画にもれなく出演している気がする

70年代の設定だからなのか、マジシャン役でブライアン・フェリーが出演している。70年代を代表するロックバンド、ロキシー・ミュージックのボーカルを登場させるなんて粋な演出だな。

人とは違うということをコンプレックスに感じる人は多いだろうけど、キトゥンはいつだって自分を受け入れているから観ていて清々しい。そんなキトゥンを観て元気になっちゃってください
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