ウサミ

アイデンティティーのウサミのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
4.0
90分の短尺なので、レビューを読む前にまずは鑑賞してみては?


90分という短尺、わかりやすい起承転結、ちゃんとドキドキ、ちゃんと裏切るワンシチュエーションサスペンス。
これだけで十分オススメ出来ます。
短尺な映画ってそれだけでプラスポイントですね。

グロいシーンや殺人描写もちょうどいい塩梅。うわ、恐っ!くらい。
金田一耕助とかもだけど、ちょっとグロいシーンや描写があるとサスペンスってグッ!と引き込まれますね。怖いんだけど、ゾクゾクしてしまうような。

大雨の中、電話は通じず道は洪水で封鎖されたモーテルに閉じ込められた11人の男女がひとりずつ殺されていく。
全く無関係だと思っていた彼らには、ある共通点があった。

ここまで聞くと、完全に「そして誰もいなくなるやつ」ですねー
アガサクリスティは死の手触りを人間の極限状態の過熱とともに描きリアルに感じさせてくれましたが、本作は、どちらかというとこの事件の構造そのものを脚本の妙として見せてくれる感じ。
割と賛否両論があるというか、なんでもアリやんけ!と思う気持ちもありますが、素直に騙されよう、という気持ちで鑑賞したら楽しめました。

こんな奴とは一緒に居られん!私は自分の部屋に帰る!
→死ぬ
みたいなのはワンシチュエーションサスペンスのお約束ですが、なんでまぁこうもみんな一人になりたがるんでしょうね。
ウサミ

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