ラッセル・クロウが若すぎて、シャイア・ラブーフに見えちゃう。
もちろん演技はラッセル・クロウなので、やたらに何かに追われて走ったりはしないし、渋いんだけど。
映画の内容は、ハードボイルドかつサスペンス・ミステリーという感じで、けっこう硬いけどメリハリがあり、テンポいい。
特に、ロロ・トマシというキーワードが出て以降の終盤回収は見応え抜群で、グイグイ引き込まれる。
刑事や関係者たちがそれぞれの正義を胸に、真摯に必死に前進する様子がリアリティたっぷりに描かれていて、熱量が高い。
しかし、何人もの人間が引き金に手をかけたまま銃を向けあったとき、何かがテーブルから落ちたりして衝撃音が出たら、もう撃つしかないんだな。その瞬間、話し合うなんて無理。撃つ以外に出来ることはない…というのがよく分かる。
ジャケ写に感じる印象「まんま」な映画だと思うので、ジャケがお気に入りならオススメ。ラストシーンの清々しさは特筆ものの一本でした。