真鍋新一

嵐を突っ切るジェット機の真鍋新一のレビュー・感想・評価

嵐を突っ切るジェット機(1961年製作の映画)
3.4
アキラは空自のアクロバットチームで、それがあのブルーインパルス。設立間もない頃だったらしい。とはいえ、話は早々に葉山良二が経営するオンボロ航空会社へと移り、金に困って山内明演じるチャイナマフィアの薬物取引のためにまだ復帰する前の沖縄へ行ったりするようないつもの日活アクションとなる。飛行機の不時着場面など、部分的に使われている特撮も見どころ。

あのアキラがワーワー泣き喚いたりする激情型の演出は蔵原惟繕監督ならではというところ。そして笹森礼子はこういうアクティブな役のほうがハマるし、浅丘ルリ子や松原智恵子といったほかのアキラヒロインにない魅力が出る。

それにしてもあまり誰も話題にしてないようだが、葉山良二の顔の傷って、これはガチなのだろうか?他の映画でも特に必然性なく同じ箇所に大きな傷があった。
真鍋新一

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