広島カップ

M★A★S★H マッシュの広島カップのレビュー・感想・評価

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)
2.6
朝鮮戦争の前線にある野戦病院でのお話。次々とうめき声も出せないくらいの重症の兵士がヘリで運ばれてきます。ここに着任した軍医が片っ端から手術して行きます。彼ら軍医が仕事以外に巻き起こす騒動が話の主軸です。

この前線の病院には屋外にスピーカーがあってそこから、業務放送や時には音楽が流れているのですが、「こちらはラジオ東京※」のアナウンスと共にどっかで聴いたことはある日本語の歌が流れてきて一瞬、オヤッとなります。
“♪東京シューシャインボーイ“(唄:暁テル子)、
“♪私の青空“(唄:二村定一)
皆さん知ってます?朝鮮戦争が日本のすぐお隣で起きた戦争であることにハッとなります。
軍医が新しく着任した生意気な看護師長をおちょくるのが痛快ですが、それが何?という感じです。
この映画、ぼうっと観ていると反戦のメッセージも伝わり難い、コメディとしても笑えるというレベルでもなく頬が弛む程度、ドラマとしてもエピソードをただ繋げた感じで全体を通す軸がありません。しいて挙げれば前述のスピーカーが全般を通して登場し、束ねる紐の役割をしています。
ドナルド・サザーランドとエリオット・グールドの出世作ですが、二人の声が低くて太くて魅力的です。

※日本にかつてあった海外向け短波放送
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