もじゃ

ソウのもじゃのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.0
「多くの人間は生に感謝しない」

2人の男が鎖に繋がれ目を覚ます。この部屋から脱出できる?犯人は何者?

ハロウィンシーズンの人気シリーズとなるSAWの一作目。ソリッドシチュエーションで命を弄ばれるやつ。自分が被害者と同じ境遇なら恐ろしいし、神の視点で命がけ脱出ゲームを観るのは我々にも快感なのかもしれない。

ミステリとして見てもとってもフェアで、オチの内容は最初から示されてるし、セリフでも示唆されている。プロットはよく練られている。凄い。
100分程度ながら、作品世界は時間・場所も多重的。中盤からの警察捜査を通した過去の被害者描写で犯人の恐ろしさが膨らむ。終盤に向けて最新被害者はどうなるか、という感情移入を助ける。

凄いのはオチばかりではない、という作品。
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