ウサミ

オーシャンズ11のウサミのレビュー・感想・評価

オーシャンズ11(2001年製作の映画)
4.0
ピンチの時ほどふてぶてしく笑うもの

何年かぶりに鑑賞。
スタイリッシュ・クライム・アクション・エンターテイメント。
ジョージクルーニーとブラッドピットの反則的カッコよさ、犯罪者たちの「金ではなくスリルで動いてる天才集団」感、丁寧な伏線とどんでん返し的トリック、そして大人なユーモア。そこにジュリアロバーツの圧倒的美貌が加わると、もはや少年漫画的な王道の楽しさを感じます。

11人ものキャラクターがいながら、渋滞せずに上手く描くバランス感。
主役二人のカリスマ性に加え、マットデイモンのような人間味のあるキャラの存在も心地よい。

仕事人たちの計画にワクワクするんだけども、今見るとアドホックな場面もチラホラ。まぁそれも込みでユーモラスで面白いから良いけれど。
正味、「緻密な計画」のようで肝心なところはパワープレイで誤魔化されてる気がしたけど、まぁでも、そもそもこの映画って「完璧さ」ではなく、スタイリッシュなエンタメを味わうものなのかなと。
結局その瞬間瞬間が楽しいから、それで良いかなぁという感じです。

久々の鑑賞であまりピンと来なかったのは、キャラドラマは興味無い寄りでしたね。ジョージクルーニーとジュリアロバーツが心を通わせる意味は分からんから、正直バカな女に見えちゃう。
アンディガルシアはアクション映画の敵役というに等しい素晴らしい演技でしたが、演技でなんとかカバーしているが敵としては味が薄い印象。だから、金を奪われたとき、可哀想だなって思っちゃいました。敵なのに。
ホントは悪い奴なんでしょうけど。人身売買とか裏でやってる奴、と脳内で補完しながら観ました。

脚本における不足や違和感を、テンポの良さ・瞬間の楽しさと捉えれるかどうかで、本作を楽しめるか否かが変わるのかもしれないなーと思いました。
僕はケイシーアフレックが出てたしクルーニーとブラピカッコいいしスタイリッシュで男心くすぐるしオールOK。

僕自身は、どんでん返しとか伏線回収にそこまでテンションが上がらないたちなので少し低血圧なレビューですが、瞬間の楽しさは文句なく高いと思うので、多くの人にオススメできる映画です。
ウサミ

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