松原慶太

暗黒街の弾痕の松原慶太のレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
2.8
フリッツ・ラングがナチスに逐われアメリカに移住したころの作品。正直、ドイツ期の「メトロポリス」や「M」ほどの衝撃は感じず、いまふつうに見て楽しめる作品だとはいえないでしょう。とはいえ、部分的にはいろいろと発見があります。

全体的に要素を詰め込み過ぎですが、後半の犯罪者ふたりの逃避行は、のちにアメリカン・ニューシネマ「俺たちに明日はない」などボニー&クライドものの原型となったらしく、なるほどと。

なお「暗黒街の弾痕」という変な邦題が付いていますが、原題は「You Only Live Once」。後年の「007は二度死ぬ」(You Only Live Twice)はこの題名へのオマージュだとか。
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