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アメリカン・ヒストリーXのHKのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
3.6
『スキン』の長編と短編を観て、そう言えばエドワード・ノートンがスキンヘッドに入れ墨といういかにもネオ・ナチの風体で出ている未見の映画があったっけと思い出したのでこの機会に鑑賞(そう思ったらスグに観れる最近の配信環境がやっぱスゴイ)。

ちなみに私は1990年代からつい3~4年前まで映画の長期ブランク期間だったため、この間は観てない映画だらけ。
ノートンもその間に現れた役者なので出演作品もそれほど観ていません。

クレジットでエドワード・ファーロングという名前を見つけて聞いた名前だなと思っていたら顔を見て『ターミネーター2』のジョン・コナーだと気づきました。
1発屋かと思っていたら他の作品にも出てたんですね。しかもT2と同じく主役級ですから代表作の1本と言えますね。
この時期のステイシー・キーチやエリオット・グールドが見れたのも意外でちょっとトクした気分。

で、本作の中身の方はというと、先に観てしまった『スキン』の長編の方とちょっと被っていて、白人至上主義グループのリーダー格である主人公の脱会が描かれます(本作の方が20年も早いですが)。
こちらもとても見応えのある作品だったんですが、どうも主人公の改心に至る過程が私としてはイマイチ釈然としないという『スキン』との共通点もありました。

改心前の極悪さは本作のノートンの方が上で、3年間刑務所に入ったからといって急に黒人との友情や家族愛に目覚めたりするのがどうも説得力に欠ける気がします。
いくら改心したとしても、それまでにやったことが酷すぎたため、最後には自分自身の死よりも重い罰を受けることになってしまったということなんでしょうか。
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