”Has anything you’ve done made your life better?”(怒りは君を幸せにしたか?)
結構大胆な意訳だなぁと思った。
実際は、
怒りによって自分が引き起こしてきたこと(主に数多くの過ち)
であって、それが起因しているのが「怒り」だから…フワッとした訳、字幕の限界を感じてしまった気がする。
重く苦しく悲しく、100%理解しろと言われても難しい理不尽な話
役者の演技は悪くなかったのだが、何だろう、何かインパクトに欠ける気がした。熱量がない。助長に感じて3回ぐらい一時停止してしまった。
白人側から描く「差別問題」は難しいかもしれない。
描いているメッセージに文句をつける気はないし、ラストの悲劇は理不尽過ぎるしやるせないし、じゃあそれをどう解決したら良いのか画期的な方法なんてないし、差別なんてなくならない?
そもそもどうして人は差別するんだろう
差別と区別は違うよね
見た目と国籍は関係ないよね
元はと言えば黒人を奴隷として引っ張ってきたのは白人だよね、何言ってんの、ちゃんと勉強したの?何勉強したの?
とか、ともすれば、私だってデレクのように過激になりかねない。喧嘩腰のひろゆきみたいになってしまう。
でもそれだと何も解決しないのよ
とか、テーマは色々考えさせてくれるのだけど、作品を見て、胸が苦しいとかあの人はあそこでどうすれば良かったのか、とか考える気には私はならなかった
なんかこう、全てが仰々しく感じた
元はと言えば結局全てデレクが悪い
もっと言えば、彼に差別意識を植え付けさせた父親が悪い
で、結局黒人が動き出した!奴らが悪い!
にしか描かれてない気がしたし、過去の描写が長過ぎるし何かバランスが結構おかしく感じた
何だろうなぁ
私は「ドゥ・ザ・ライト・シング」の方が色々感じることがあったなぁ
アレは登場人物がほぼ気持ち悪くて暑苦しくて展開も結末も最悪なんだけど、湧き上がる憎悪とエネルギーに圧倒されて、一滴も涙は出ないけど、自分も巻き込まれたように疲弊して、で時間が経つと色々考える
そんな作品で脳裏に焼き付いてるんだよなあ
この作品は少し時間が経つと、描写を忘れてしまいそう
過去/逮捕直前/服役中/出所後
で異なる内面を演じ分けたエドワード・ノートン、泣きの演技はあまり上手くないのか?最後の悲劇は何故かあまり引き込まれなかった。。ラストのあっけない展開はビックリはしたけど、この人が出てるから、ラストに何かある気はしたけども。。
エドワード・ファーロングは坊主でもカッコよかった。
退廃的なお顔が美麗
妹2人が不憫だね。。
憎しみは憎しみしか生まない
狂気と殺しは連鎖する
シティオブゴッドで学んだこと