バナバナ

マイティ・ハート/愛と絆のバナバナのレビュー・感想・評価

マイティ・ハート/愛と絆(2007年製作の映画)
2.8
ユダヤ系のアメリカ人記者ダニエル・パールが拉致され、
キューバ系フランス人で仏教徒でもある、その妻マリエンヌの目を通して、夫の安否が分かるまでを描いた作品。

まず、夫が誘拐された場所がイラクの辺境の都市へ向かう砂漠の道ではなく、パキスタンの結構大きな都市だったのに驚いた。
ダニエルが誘拐されたのは、ユダヤ人なのでモサドと思われたのか、否CIAと思われたからだ、とか、
雑誌社のパキスタン支部?に、インド国籍の女性記者がいるので、この誘拐劇はインドの陰謀だ!と責任逃れするパキスタンの政治家が出てきたりと、
情報も色々と錯綜する。

火薬庫近くのテロともなると、周囲の状況も国際的になっていて、そういう事実関係は面白い(と言ったら不謹慎であるが)。
しかし、徹底的に事実に基づく被害者の奥さん目線なので、映画的な盛り上がりが全くない。

アメリカにはユダヤ系の黒人女優もたくさん居るのに、なんでアンジェリーナがわざわざ肌を黒く塗って、この役を演じてるの?と思ったら、
それじゃあ、奥さんがやりたいと言えば、やらしてあげるよね。
やはり、こういうノンフィクション的な映画を撮るなら、この奥さん役は、日本人が知らない無名の女優さんを使ってもらいたかった。
アンジェリーナのせいで、リアル感が損なわれている感じがしました。
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