喜連川風連

ハリー・ポッターと謎のプリンスの喜連川風連のレビュー・感想・評価

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ダークなお話に童貞恋愛フレイバーを振りかけて珍味の完成だ。

ただいまいち、ボルデモート軍団が何をしたいのかがわからない。

単に悪いことしたい!人殺ししたい!純血以外殺したいって動機が薄っぺらすぎやしないだろうか・・・(真相は本に書いてあるんでしょうか?)

西洋系の映画にありがちな、敵を単純明快な絶対悪として描く描写に物足りなさ。

例えば宇宙戦艦ヤマトなら「ガミラスも同じだったんだ!」のセリフがあることで、対立の原因は、生存圏の拡大にあったことがわかる。

ガンダムでもそうだが、敵が目的の違う魅力的な好敵手として描かれる。

その点、映画版ハリーの敵は、その行動によってのみ敵として描写され、思想の部分での対立があまり見えないので全体的に物足りない。

グリンフィンドールは絶対善ではない。父・ジェームズもハリーも友人は大切にするものの、対立した人物には悪戯や復讐を敢行する(スネイプへの所業(正義が行きすぎると悪に通じる)

好きなシーン
・ロンが病床でハーマイオニーの呼んでくれたうれしさを噛み締めるような彼女の笑み

・それをどうかしてたとロンが語り、ちょっとショックを受けるハーマイオニー

・ジニーとやった?と聞かれ、しどろもどろするハリー

・関係構築せずに強引に案件を先生に話そうとするハリー、女の子には強引になれない

・苦悩する凡人ドラコ、ドラコの苦悩を引き受けるセブルス

以下不明点。
デスイーターがホグワーツ侵入時、ハグリットの家を燃やした意味

デスイーターが侵入したのに、呑気に黙祷する生徒たち

ハーマイオニーが鳥を召喚していた意味

あの高さから落下して、ぐちゃぐちゃにならないダンブルドアの遺体
喜連川風連

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