そして(ドゥ・ザ・ライト・シング)
これも忘れちゃダメだよね。
ピザ屋のオヤジはダニー・アイエロ。
一度会ったら忘れない面構え。
猛暑のブルックリン。
いつもと同じ日が始まったはずだった。
陽気な感じで始まる。お気楽な感じだ。
監督でもあるスパイク・リーの緩さがいい。
小さな綻びは、知らず知らずに
大きな綻びになり、
小さな不満は、連鎖的に広がり、
制御不能なウイルスのように拡散してゆく。
小さな火は、見上げるほどの炎になり
やがて街を覆い尽くす。
人が恐ろしいのか、集団が恐ろしさのか、
人はどこまでも暴力的になり、残虐にもなれる。
観たのずっと前だけど、鮮明に覚えてる。
それほど衝撃的な作品だった。
時代を象徴する傑作の一本だと思う。
映画(デトロイト)を観る前にぜひ。