このレビューはネタバレを含みます
「弱虫侍の仇討ち物語」
時は元禄15年、徳川綱吉の時代。赤穂浪士の吉良邸討ち入り前。
父の仇討ちのため、江戸に出てきた青木宗左衛門。しかし、宗左は剣術の腕がからきしダメであった…。
ストーリーは宗左(岡田准一)と長屋で暮らす人々(超豪華キャスト)との交流がメイン。
皆と一緒に暮らしていく中で宗左の心持ちが変わっていく姿。宗左の選んだ決着とは?
コメディ、シリアス、人間ドラマ。
それぞれのバランスがよい。
桜の花が潔く散るのは…。怒り、憎しみを別の形に。
斬ることだけが武士じゃない。
“仇討ちだけが親孝行ではないでなぁ”
※ アメリカ同時多発テロ事件(9.11)とその後のアメリカの報復から着想を得たとされる作品。報復や復讐に対する是枝監督流のメッセージ。