知的障害を持つ息子は女子高生殺人の犯人か否か。
次々と明るみになる真相…と同時にそれまでの証言が一気に信じられなくなる新たな疑い。
人は誰も本当のことは話さない、肉親にさえ。
一応の決着を見せる事件解決と匂わせながらも確実にはわからないそれぞれの心情。
あの証言は本当か、息子はどこまでわかっているのか、母親はいったい何に気付いてしまったのか…全てが繋がった時の恐ろしさったらもう…
見せるところと想像させるところのバランスが絶妙。
全てを丁寧に説明して見せた『パラサイト』とはまた違った味わいがあった。
今まで観たポン・ジュノ作品では一番好きかも。