間宮兄弟の原点なんて言われてる本作だが、そんなレベルのもんじゃなくて森田芳光のデビュー作にして原点。ギンレイホールでアルバイトしてたというエピソードから映画を愛する青年だったのは想像はつくが、映画人に愛された最も森田芳光らしい映画。「の・ようなもの」→「家族ゲーム」→「ときめきに死す」という流れでみると森田芳光の映画のモトを体感できるのでオススメ。
個人的に「海猫」(04年)→「間宮兄弟」(06年)→「椿三十郎」(07年)は今は亡き劇場、地元フジサワ中央ていう劇場で800円握りしめてチャリで通って観ただけに感慨深い。人と人の距離を優しく見つめる森田監督の映画は面白くてもつまらなくても「あ〜人間って良いな〜」て思わせてくれる。
エリザベス「わたしたち恋人だった?」しんとと「…違いますね。」
「友達てとこかな?」「友達ですよ!」
ハードボイルドなんすね。しんととの喋り方が堪らなく愛らしい。
「面白い人がいっぱいいるわね。」「中華街でも行こうか。エビのチリソース煮もいいし、フカヒレのスープも飲んで元気だそう!」元気出す!!!
ギンレイでやる「の・ようなもの」「の・ようなもののようなもの」の二本立てはエモすぎてやばそう。果たして上記のプログラムはやるのかな…