クルードス

スターシップ・トゥルーパーズのクルードスのレビュー・感想・評価

5.0
戦争アクション、近未来SF、恋愛青春ものとしても純粋に楽しめるのがこの映画のすごいところ。

実際の話の主題はナショナリズムの驚異。

まず、軍隊に入らないと市民権を得られないという世界観。世界全てが軍事国家になっている。
実は人類が先に攻撃を仕掛けておきながら、メディアでも散々、敵の卑劣さを宣伝して煽る。
ちょこちょこ入るグロいニュース映像も皮肉が利いてて印象的。

あとは全体的にある能天気なアゲ感。
違和感を感じつつも、最後は結局観ている自分も軍事国家に巻き込まれて、しっかりカタルシスを感じさせられているところが何とも秀逸。

何度も観ていると、侵略されたバグズに感情移入してしまう。
みんなきっと平和に暮らしてたんだろうな、侵略されて必死なんだよな、頑張れ!と(笑)

グロ描写も容赦なし。
一筋縄ではいかないポールバーホーベンの真骨頂。