「優しいウィルおじさんを演じよう」
軽薄な独身男がシングルマザーの息子マーカスと知り合う。彼らは家族になる?
子供がいないのにシングル親の会に参加するクレイジー。無茶苦茶な導入だけれど、主人公の軽薄さを表すには効果的か。グイグイ来る子供にたじろぐのが面白い。展開はお約束のような、上手く転がりすぎる気はするけれど安心して見られる。
主演ヒュー・グラント。軽薄なコミカルさはピッタリで高田純次のようだ。出てるだけで面白い作品のような気がしてくる。マーカス役の子は髪型といい、なかなかのイジメられっ子の雰囲気。俳優や建物など、英国はやはりハリウッドとは違う趣きがある。
ウィルがマーカスを家に上げた所がターニングポイント。後は進むしかない。楽しいことや若干の葛藤がある中盤。ウィルが本当に必要な事に気づいて行動を決めて終盤へ。最後の形は不思議な所に落ち着いたけど、終始ニヤニヤ楽しめた。
出会いが人生を好転させるのはいいね、っていう作品。