駿河遊侠伝 度胸がらすの作品情報・感想・評価

駿河遊侠伝 度胸がらす1965年製作の映画)

製作国:

上映時間:80分

3.0

「駿河遊侠伝 度胸がらす」に投稿された感想・評価

シリーズ第3作(最終作)。もはや <若き日の清水次郎長(勝新太郎)が一人前の侠になってゆくまでの成長物語> とは言えず、駆け出しとはいえ次郎長親分は既に貫禄充分である。それじゃあ、こうした正統派を勝新太郎が演じて面白いかと言われると、確かに、その魅力は半減していると言えるかもしれない。

ただ、

第1作:侠の道を志し旅に出た次郎長の成長譚
→ 第2作:旅先で子分も出来た次郎長が清水に戻る
→ 第3作:次郎長親分が悪党を退治する正統派ヤクザ映画

となるのは自然な流れであって、そう思って見ればすんなり楽しめるし、勝新太郎の魅力の半減も、あくまで後年の「座頭市」や「悪名」や「兵隊」やくざと比較してのことであって、決してお芝居がまずいとかいうことでは無い。カミさんの葬式を済ませたと思ったら、間髪入れず別の女と祝言をあげるという節操の無さも含めて、愛らしい次郎長物語である。
せっかくシリーズ参入した藤由紀子が前半で死ぬ。
しかも凄く雑な感じで。
そして後半には違う女を娶る勝新。それでいいのか。
だからと言うわけではないが、作品自体もパワーダウン。
前作『破れ鉄火』の様な気持ちの良い殺陣も無い。
小沢昭一が演じる森の石松は化物かと思った。