こぅ

暗い日曜日のこぅのレビュー・感想・評価

暗い日曜日(1999年製作の映画)
4.2
今日は日曜日(3/26)。

ロルフ・シューベル監督デヴュー作で、
世界的なシャンソンのヒット曲[暗い日曜日]に隠された男女の実話ベース【愛憎サスペンス】。


第二次大戦下のハンガリー、三角関係にあった男女の1人、ピアニストのアンドラーシュ(ステファノ・ディオニジ)が恋人、イロナ(エリカ・マロジャーン)の為に作った曲は世界中で大ヒット、だが彼らにも次第にナチスの手が迫り…。


アヴァンタイトル〜OP、
レストラン サボーで客人を待つ店主。
客人は、80歳を祝うハンス大使と奥様。
いつものメニュー、ビーフロールをオーダー(ドイツ人は、ルラードをビーフロールと呼ぶ)。
そして、楽団に例の曲もオーダー。
そして、ある写真立ての美女が目に入ると、卒倒する大使、、60年前に遡る。
一体どんな思い入れがあったのか⁈美談を予感させた導入部。
ところで誰目線の回想なのだ⁈と突っ込みは入れたい。

給仕のイロナと店主のサボー(ヨアヒム・クロル)は風呂は一緒に入るが、SEXはしない割り切った友達以上恋人未満。
オーディションで受かったピアニスト、アンドラーシュとは恋人に。

イロナの誕生日には、自作曲[暗い日曜日]をプレゼントした。
自他共に認める 三位一体 でバランスを保つ奇妙な三角関係だ。
そこへ、ドイツ軍の隊長、ハンス(ベン・ベッカー)もイロナに一目惚れしてプロポーズしていた。
ハンスとアンドラーシュは犬猿の仲。
ハンスとイロナを巡って、ある誤解が生じる、、

ハンスのアンドラーシュへの[暗い日曜日]のリクエストを拒んだ後に悲劇が、、

イロナ役、エリカ・マロジャーン が魅惑的でモテモテ事情に説得力がある。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTVcuwq7N9y4tL7z2reFKQF9NhKnmxDPIl3kQ&usqp=CAU

実話ベースというよりも、フィクションに実話(都市伝説)を塗したという印象。

終盤は、サスペンスフルな展開。
イロナは、◯◯◯人のラズロを救いたくてハンスを頼り、ハンスは、その代償に身体を、、が、
それ以上に 卑劣 な男だった。
それはイロナと同化し、観る者全てがそう思うであろう。

そして、現在にリターン。


ラストは、
現レストランの店主は誰なのか⁈そして、、
よそ見してると見逃してしまいそうな決め手と締めが決まる‼︎
OP〜首を傾げていた脚本(構成)が、この 帰結 によって 晴れやかに帳消し になったのだ‼︎
逆転ホームランに乾杯気分。

本編を観終わると脳裏に焼き付く⁈いわく付きの名曲。

https://youtu.be/k3dy6k0lRng
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