群青

ゴールデンスランバーの群青のレビュー・感想・評価

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)
2.9
無関係な筈の事件に主人公が巻き込まれる。

この映画、どうやって巻き込んだ奴を返り討ちにするか、という話ではない。

逃げながら自分を探す話だ。
主人公は優しいがそれ以上はなんの特徴もない男。そのせいで彼女にもフられるし、事件の標的にもされる。

唯一頼れるのは自分のつながりのある者たち。

主人公は無意識ながらもつながりの大切さを知り、視聴者達にも同じものの大切さを教えてくれる。回想も挟みながら、恋と友情を再確認させてくれる。

ラストの伏線回収はなるほど、と唸った。

キャラでは一際光るキルオの存在。濱田岳さんの演技がものすごく良い。一般人のようで何処か違う。頭のネジが一本外れている。一本どころではないか笑 そしてキルオは今を精一杯生きている。ここも主人公と対比出来るのではないかな。

ストーリーも適度に散りばめられた伏線を一つずつしっかり回収して行くのでテンポがよく、そして先が読めないのでオススメ。
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