こりゃ最高
おいマジかよ
これに尽きました
舞台は明治初頭
母が生きている間につけられなかったケリを娘がつける
これほどまでに背負わされた使命のためにしか生きていない主人公は僕の浅い映画経験の中では初めてでした
母親の持っていた怨念がそのまま託されて生まれてきたそうですね
誰の子かわからないってそういうことかよ、マジかよ
修行シーンで少女が訳あって脱ぐうえにバッチリ上半身すなわちピンク色のアレが見えています
アウトじゃね?マジかよ
生きていなかった場合は墓を切るのか、マジかよ
これに限らず、己の手で必ず何かしらの形で手を下したがるため、過剰なオーバーキルが多い
ただ、トンデモ映画とかそういうことだけを言いたいのではないんですよ
所謂アバンタイトルの後、主題歌が流れますが、これが名曲です
終幕間際でもう一度流れますがこれが効く効く
ぶった切り方は一瞬マジかよでした
修羅雪姫がいざ復讐に動き出すのは、母親の二十回忌
時代考証的にはまだ違ったのかもしれませんが、今の我々からすれば、成人だということ
考えすぎかもしれませんが、ナレーションのノリ的にこの捉え方は間違っていないかも
劇中、修羅雪姫という存在を知った新聞記者が小説を書く、という場面があります
この作品には原作があるので、ここで、おそらく当時本当に連載されていた漫画の絵をナレーションをバックに見せてくれます
こういうリスペクトいいよね
またひとり、怨みの子が増えたか…
続いていく復讐の因果
哀しいです
四章に分かれていますが、最後の第四章への入り方、洒落てましたよ
唸りました
ただちょっと勿体無いとこは多々あり
二十回忌墓参り
ここでいきなり泣いちゃダメでしょ
涙はとうに〜捨てました〜じゃねえのかよ!
ここで涙を見せなければ終幕がもっと効いたはず
首吊りのとこ
見ればわかりますが、あれはあの撮り方じゃダメだ
主人公視点で、吊られた全身を見せるショットがありますがあれは削るべき
追ってきた流れで部屋を覗いた顔のショットからそのまま引いていってワンカットで首吊り死体まで写す方がいい
でもそんなこと些細ですハイ
挿入曲がジャズだったり、最後の舞台が鹿鳴館なのでクラシックも流れたり
ナレーション本当いい味でした
徳川三百年大平の夢破れて、明治の御代に代わりて早二十四年…文明開化、欧風思想の囀り漸く人心に定着せんと見えたるも…
やっぱり血の景気の良さですよ
内側から圧かかってんのかっていう勢い
そして何より主演の梶芽衣子さんの圧倒的存在感
血に染まるその姿、まさに美しくも慈悲はない修羅そのもの
物言わず、その目力で相手に伝えるという演出も、説得力大でした
いい映画かどうかはまあこういう作品ですので当然人によると思いますが
僕は大好きですね