好きな映画です
楽しみました
ただ、歪さを感じました
感じた歪さよりも前に、まずは映像から
自分は今作のアニメーション表現大好きですね
詳しいことは分からないし話せませんが、やはりアニメーションは動いてナンボですし、綺麗で高品質な物を見たい
CGベースのため作画バラつきの誤魔化しが利かないうえに、物理的に違和感のある動きもさせていないため映像に崩れがない
静の場面でもキャラクター達に何かしらの動きをさせていることで、ただ退屈な時間にさせないだけでなく、彼らを魅力見せる事にも一役買っている
そしてリップシンクを考えている、これ本当に素晴らしい
以上の映像面だけで充分すぎるぐらい楽しめました
大満足
本題、歪さについて
レッドリボン軍をはじめ、ファンサービスへの思い切りがいい
少年時代の悟空の活躍やかつての人造人間との闘いを振り返る映像は感動もの
あんなキャラやこんなキャラの活躍、そしてあの時のエピソードの掘り起こし等も嬉しい
鳥山先生原案のストーリーは、日常レベルに戻したかった魔人ブウ編序盤を思い起こして心地良い
鳥山先生が持ち込んでくれた牧歌的な雰囲気は、この作品の最大の魅力
敵を倒すには結局変身を増やして更に強くなることしか方法はないと割り切った印象もグッド
凝縮したと思えば、ドラゴンボールかくあるべし、と言えてしまえなくはない纏まり方だったかな
という半端な言い方になるのには勿論理由がありまして
原作の人造人間編って、割と緊張感のあるエピソードだと個人的には思っているんです
絶望的な未来から救いを求めてやって来た青年を起点に、やはり破滅的な予感を感じさせる不利な戦況で正体不明の生物が目覚め、その成長に対応していく中で、物理的な強さに対するシビアな観点が指摘され…その他諸々の先、最後の最後には、戦闘民族サイヤ人の王子が闘いを捨てる宣言をしてしまう
今作、根明で楽しい雰囲気を自分は確かに楽しみましたが、セルを登場させるのなら、深刻な展開のひとつは欲しかったなとないものねだりをしたくはなった
惜しい人物をひとり亡くしてはいるものの、展開としての重さに直結はしていない
扱う題材と映画のトーンのズレで、歪さを感じてしまった
少しマイナスな感想が後に出たため悪い印象のようになっていますが、頭で申し上げた通りとても楽しんだ作品です
キャラクターへの愛を感じる最新作でしたね
魔貫光殺砲に俺達も男泣き
