シネマスナイパーF

シャン・チー/テン・リングスの伝説のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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オレたちのイメージするカッコいい中国的な雰囲気
の極北
主演のシム・リウが誰よりも天晴であることは間違いないけど、トニー・レオンが親父として君臨している安心感よ


功夫要素はまあ予告のバスアクションで間違いないし期待は裏切らないよ
ビルの足場アクションは暗すぎて勿体ない…CG誤魔化しのためだろうけども
今後もテンリングスに頼りすぎず、己の体術である程度までは戦ってくれシャン・チー
俺が超好きなシーンは、親父が復讐の鬼と化して雀荘へ殴り込みに行くとこ
シャン・チー自身は、親父とついに本気で対峙するまでは強さと血筋をある種呪いとして背負っているような悲哀があり、シム・リウは本当に適役だったわ
だからこそ、自分の手で精算するその決意と、親父と迎える結末には涙不可避
親父との話はMCU内ですら既に食傷気味だけど、やっぱトニー・レオン力がすげえってのと、明らかに弱さを抱える人間として描かれているので、ラストバトルに大きな感情が生まれている
お母さんと親父のファーストコンタクトの美しさ…忘れられないMCU屈指の名バトルで、そりゃ一瞬で恋に落ちるわと納得
アツい漢の物語!!で、俺は今アジア映画を観ている、そんな気にさせる

予想外のファンタジー展開に胸熱
ター・ロー行ってみたい
俺たちの考える中国神話がそこにあった
ただあそこ、俺たちに見せてくれてる場所が限定的すぎて狭い村に見えてしまっているかな
でも、いる連中がとんでもない奴らばかりでスケールがデカい
今後あの生き物たちが他作品にも登場する可能性があると考えるとワクワクしかねえし、とんでもねえ世界の広がりを実現させてしまったな…と口あんぐりよ
ここまで思い切って異世界を出されると面食らう
親父は何世紀も生きてるし、新しい壁をぶち破りまくってるわ

今までのMCUとの関わりが胸熱
アボミネーションとウォンは予告から登場していましたが、ポストクレジットではより多くのキャラが再登場
改めて、俺は今現在進行系の神話をリアルタイムで追い続けているんだという実感を湧かせてくる
アボミネーションとラファロバナーが一本の映画内に登場はそれだけで泣けますよ…
もう君たちは只者じゃいられない、でも今はしっかりと休むんだという台詞本当好き


面白かったところが延々と出てくる
MCUはまだ新しいことに挑戦出来るし、それでも俺たちをしっかりと満足させることができるぞと思い知らされたね
オークワフィナがアジア系として馴染みながらポップな笑いを提供している素晴らしいバランスが、この映画の良さを体現している
テンリングス使いてぇ〜