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ふりむけば愛のkazu1961のレビュー・感想・評価

ふりむけば愛(1978年製作の映画)
3.0
▪️Title : 「ふりむけば愛」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1978/07/22
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-186 再鑑賞
▪️My Review
“故大林監督を偲んでシリーズ7”
もう昭和そのもの。観ていてこちらが気恥ずかしくなりますね(笑)
後で本作が大林監督の作品だと知ってビックリ!!当時リアルでロードショーを観た私にとってはアイドルしかもゴールデンカップルの映画を観に行ったつもりでした。そう、三浦友和&山口百恵作品としての印象が強い作品ですね。
本作は、山口百恵・三浦友和の主演コンビ8作目で、リメイクや原作を持たないコンビ初のオリジナル作品です。そして監督はCM撮影を通じて師事していたので、大林監督なんですね。
CM出身の大林監督らしく、サンフランシスコの爽やかな風景、小椋佳作詞・作曲の主題歌をこのゴールデンコンビのために用意して描いて見せたました。MTV的な映像と音楽は確かに昭和的で心地が良いです。しかし、やっぱりストーリーそのもの陳腐かすぎるんですね。山口百恵の美貌と演技は光っているのですが。。。
これは、大林監督と脚本のジェームス三木が、古典的なアイドル映画作り、その原点たるスター映画の構造を焙り出したいと、敢えて陳腐な話を考えたそうなんですね。でもストーリーはそのまんまです。。
また、当時コンビ初のベッドシーンも話題になりました(今ではベッドシーンとは呼ばないレベルですが)。
個人的にはサンフランシスコ便に当時一世を風靡した航空会社パンナムが使われていることがグッド。パンナムのロゴは当時ファッションでももてはやされました。
そして、大林演出による"百恵友和コンビ"のグリコCMシリーズも映画と同様に続き、結局二人の出会いから結婚までの7年間続いたんですね。
物語は。。。
変化に乏しい毎日が嫌になり、もっと自由な新しい女に生まれ変わるためにサンフランシスコにやってきた石黒杏子(山口百恵)。ふとしたきっかけで杏子は田丸哲夫(三浦友和)に出会い、親しくなった二人は翌日の再会を約束して別れます。しかし翌日、哲夫にはぐらかされてしまう杏子。彼女は自殺するためにシスコへ来たのだと哲夫に嘘をつきますが。。。
本作の一番の貢献は、本作を切っ掛けに山口百恵と三浦友和は結婚にふみきることを決意したこと。その山口百恵の三浦友和を見つめる視線に憧れと恋心が現れていることを大林監督はいち早く気づいたそうです。
後に、大林監督がインタビューで答えています「あの時俺がカットをかけなかったから、君たちはそのまま結婚して子供を産んだんだぞ。あの映画のカット尻をそのまま君たちはずっとやっているな」と。

▪️Overview
百恵・友和のコンビが、初のオリジナルに挑戦するシリーズ第八作目。物語は、透んだカリフォルニアの青空をバックに、傷つきながらも見失った愛を探し求める若い二人の青春讃歌。脚本はジェームス三木、監督は大林宣彦、撮影は萩原憲治がそれそれ担当。(参考:映画.com)
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