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わたしは最悪。のkazu1961のレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2023-019
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋前半のコミカル、後半のペーソスという構成バランスがとても良い作品、そして全体を通してのロマンティックな人間ドラマと主人公の女性の成長を巧みに描いた作品です。

🖋️主人公の女性ユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)、自分が何になりたいか?どう生きたいか?が分からずにモヤモヤしている女性、しかも他人から指図されるのも嫌。。。そんなヒロインが本能、直感で自分探しに突き進んでゆくのを巧みに描き出しています。そのために誰かを傷つけてしまったり。。。だから『わたしは最悪。』なんですね。

🖋️そんなヒロインの女性目線でのリアリティがとても新鮮(北欧ならではの開放的なリアリティですけど。)!!子供の無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在するヒロインのグラデーションはとてもリアル。そんなリアリティを12章の章立てにしてる所もとても面白いです。後半の元カレの全霊をかけたヒロインへの想いに涙。。。

🖋️これがこれが映画初主演となる主演のレナーテ・レインスヴェが第74回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しました。そう、とても身体を張った素晴らしい演技を魅せてくれています。そんな彼女の演じたヒロインの20代後半から30代前半の日々の暮らしを描いた物語なのに、メディアからは、「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」と表現されています。それだけ多面的にエモーショナルなんですね!!(参考:公式サイト)

😌Story:(参考: 公式サイト )
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。

🔸Database🔸
・邦題 :『わたしは最悪。』
・原題 :『The Worst Person in the World』
・製作国 : ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク
・初公開 : 2021
・日本公開: 2022/07/01
・上映時間: 128分
・受賞 : ※※※
・監督 : ヨアキム・トリアー
・脚本 : ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
・原作 : ※※※
・撮影 : カスパー・アンデルセン
・音楽 : オーラ・フロッタム
・出演 : レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム

🔸Overview (映画. com)
「母の残像」「テルマ」などで注目されるデンマークのヨアキム・トリアー監督が手がけ、2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で女優賞を受賞、2022年・第94回アカデミー賞では国際長編映画賞と脚本賞の2部門にノミネートされた異色の恋愛ドラマ。30歳という節目を迎えたユリヤ。これまでもいくつもの才能を無駄にしてきた彼女は、いまだ人生の方向性が定まらずにいた。年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、最近しきりに身を固めたがっている。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、そこで若く魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋愛に身をゆだねたユリヤは、そこに人生の新たな展望を見いだそうとするが……。トリアー監督の「オスロ、8月31日」などに出演してきたレナーテ・レインスベがユリヤ役を演じ、カンヌ映画祭で女優賞を受賞。
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