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シルビーの帰郷のmingoのレビュー・感想・評価

シルビーの帰郷(1987年製作の映画)
4.0
「汽車には券が無い人も乗ってたはず、悪いことじゃない。空いてる席に座っただけ、誰にも迷惑はかけていない。」人がなぜ生き抜くのかを真っ向から描いた傑作だと思う。ビルフォーサイスはマイノリティへの賛美と肯定が凄まじいから多少土着性強くても嬉しくなっちゃう。浸水してもなんのそのお掃除、行ったことのない山の絵ばかり描いていた祖父、湖の反射が美しい夜のボート。誰にも心に火は灯ってて放つ力を持っている。ただあとはその一歩を踏み出す勇気があるかないかだよ阿笠くん。突き進むラストカットの行方は導火線に火をつけた者だけが知る。

サム・フリークス Vol.14
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