Oto

ラスト・ワルツのOtoのレビュー・感想・評価

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)
3.9
最高〜。音楽の楽しさの権化というか、こういう音楽がやりたくてずっとバンドやってた気がする。というか音楽に限らず"作業"をしている人がいなくて、目立つ技術なんかなくても全体が一つの目的に向かって輝いているチーム最高。アルバムも聴いてたし映像も細切れで観てたけど通しでちゃんと観たのは初めて。

マジで全員がかっこいい。最近もFujii Kazeの動画をみていて"魅力の暴力"だと思ったけど、どこまで行ってもミュージシャンや役者のようなパフォーマーには人間的な魅力で勝てない気がしてすごく羨ましい。The Bandメンバーはもちろんだけど個人的には、エミルーとヴァンに惚れる。

その上でやはり圧倒的に「映画」であってライブDVDには見えない。撮り方に意志を感じるからというか、本当に細かい工夫の積み重ねなんだろうけど、ツイン/ソロの横からのピント送りとか、The Weightの高速の顔の切り替えとか真似たい。楽器よりも表情を見せてる。
爆音で流せという注意とか、ラストから始まる構成とか、フィクションのようなインタビューの受け答えとか...いつか本当に尊敬するバンドを題材にこんな映画を作ってみたいと思った。客席にデニーロがいるとかもエモい。

好きなシーンはクラプトンのストラップが取れてフォローに入るのと、エミルーのバックでレール使った前後のカット。ニールヤングのコーラスなぜバックステージでやってるんだろう。あとさすがにI Shall Be Releasedは鳥肌立った。
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