だい

牝犬のだいのレビュー・感想・評価

牝犬(1931年製作の映画)
1.8
うーん。
相当評価が高い作品だったんで、期待して観たんだけど、
なんでこんなに評価高いのん??

女のコにちょっと構われただけで勘違いした中年親父が、
会社の金を横領して貢ぎに貢ぎまくった挙げ句、
殺人の罪を人におっ被せて裁判の傍聴にまで行くとか、

うーん、クズ中のクズ!!

傍聴はさすがにサイコすぎる。


ってか、
そもそもあの程度で勘違いするとか、
さすがにキモさがヤバさMAXなのでは?

と思ったけど、
日本でもアニータ事件とかあったし、
キモい親父は一定数いる、のかもしれない。しらんけど。

そして何よりもミシェル・シモンがハマり役すぎてやばい。
あの絶妙な汚らしさ(失礼)はこういう事件起こしそう感、ある。


そしてそんなキモ親父の左右を固めますのは、
・人の善意につけ込みつつフワフワと何も考えていないクソビッチ。
・クソビッチを利用して金をせしめることしか考えていないうえに、その金もギャンブルで使い込むカス男。

はーいはいはい、これは豪華。


勝 手 に や っ て ろ


こんな3人が汚い人間関係を繰り広げるのをただ観ているぼくら。
胸糞しかなくて時間を無限に感じる。

さらには夫を虐げまくって、前夫を褒め続ける糞婆ァと、
実は生きててタカリにやってくるゴキブリ前夫。

マトモな人間がいねぇぇぇぇぇぇ!!

前の配偶者とか、元カレ、元カノを褒めるとか、
それねぇ、やっちゃいかんやつですよ。
基本的に争いの種しか生まない。
そんなんと結婚したってのも含めて主人公がアレなんですけどね。。

登場人物で唯一マトモなのは管理人?のおばさんだけなんだよなぁ。

口うるさい妻をも押しつけて自由を手に入れる最後のプロットとか、
ルノワール監督の倫理観って何だかなあ、とは思ってしまう。


原題はLA CHIENNE。英題はTHE BITCH。
BITCHって直訳で普通に牝犬のことだけど、
娼婦のことを最初に牝犬って言った人のセンスは凄いと思う。
だい

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