yukihiro084

私の中のあなたのyukihiro084のレビュー・感想・評価

私の中のあなた(2009年製作の映画)
4.8
今日は、妻と息子が、年に一回の
アレルギーの専門医の検診に行っている。

アナフィラキシー補助治療剤のエピペン
(アドレナリン自己注射製剤)の
交換日でもある。うちには2本ある。
ひとつはランドセルに。もう一つは
自宅用で、土日はほとんど僕のリュックの
中にある。もし息子がアナフィラキシー
ショックを起こしたら(ザ・ロック)の
グッドスピードよろしく注射針を息子に
バスンッと刺さなくてはいけない。
らしい。バスンッと。はは、できるか?
給食の予定表にリスクのありそうな
ものを書いたり、その日はおかずを
持たせたり、食品のアレルギー表示を
見たり、外食時には店員さんに聞く。
お友達の家のたこ焼きパーティーで
たこ焼きが食えない不便はあるが。
この家族と比べたら苦労と言ったら
その程度だ。
実際、今まで、保健室はあっても
病院に担ぎこまれたこともない。

そんな息子は、東日本大震災の
ひと月後に生まれ、それがまるで
運命のように、今日もとびっきりの
元気と明るさで僕を元気づけてくれる。

よくこの作品をフォロワーさんに
オススメをしていて、その割には
観たのがずんぶん前なので、再鑑賞。

まぁ、毎回泣くのだが、今回は前回と
違うところで、泣いてしまう。
中盤の階段の下でケイトとパパの
アイコンタクトのシーン。
ジョーン・キューザック演じる判事の
シーンはどのシーンもいい。
ジョーン・キューザック。懐かしい。
(ワーキング・ガール)や
(イン&アウト)の個性的なコメディ色
の強い役柄のイメージが強かったが、
今作の彼女は本当にいいね。
あとアレック・ボールドウィンも
素晴らしかったね。

アビゲイル演じるアナは、
ある日、両親を訴える。
何故、彼女は両親を訴えたのか?

その答えは(ワンダー君は太陽)のよう
に、家族それぞれの視点から語られる。
その答えは(スラムドッグ・ミリオネア)
のように、少しずつ過去の出来事や会話の
映像で語られる。

手製のアルバム。
(彼女)は、いつから作っていたのか?
思わずにはいられない。

ねっ、いつから?


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最初のレビュー

ひとりの女の子が、
両親を相手に裁判を起こす。

だけど、裁判モノでもない。
むしろ裁判のシーンは少ない。

だからと言って、闘病ものでもない。
闘病のシーンも案外少ない。

カメラは、家族の日常を語る。
誰でも経験のあるような家族の日常を。
家族の話だから。家族の映画だから。

大変なのは、確かに実際に
闘病をしている本人なのだろうけど、
じゃ、その兄弟の日常に問題は全く
ないとか、そんなのあり得ない。
毎日の生活の中で泣き出したいことも
あるのに、みんな我慢をしている。
みんな傷付いて、みんなボロボロに
なってゆく。誰もが我慢の限界を
越えている。でも泣いちゃいけない。

相手を際限なく想ってる。
それは家族だから。
楽しい想い出が詰まった家族だから。

大好きな映画。
yukihiro084

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