yukihiro084

シルバラードのyukihiro084のレビュー・感想・評価

シルバラード(1985年製作の映画)
3.8
なんか、いい。ずっと、いい。
なんか、ずっと見ていられる。

4人のガンマン。西部劇。
寡黙なガンマンにスコット・グレン。
スコット・グレンがたまに見せる
笑顔にやられる。そんなスコット・
グレンが、砂漠でたまたま(拾う)のが
ケヴィン・クライン。
寡黙なスコット・グレンを笑顔にする
のが、そのケヴィン・クライン。
スコット・グレンの弟でチャラくて、
軽くて、ヘラヘラしているのが、
ケヴィン・コスナー。
そんな3人を助けることになる
頼りになる(スナイパー)な男に
ダニー・グローバー。

この4人が集まってゆくのを
見ているのが、とにかく楽しい。

この4人には過去がある。失敗があり、
後悔があり、きっと、傷もある。
道を外した過去、親への不義理もある。
根無し草のように生きてきたフシもある。
踏み出さないのか、踏み出せないのか。

別にこの4人とも、立派な訳じゃない。
他のならず者と同じくらいの人間かも
しれない。生き直すキッカケを探して
いたのかもしれない。だから、
少しでも正しく生きようとしていた
のかもしれない。新しい自分を、
欲していたのかもしれないね。

その、見たことのある、ふてぶてしい
態度は、ブライアン・デネヒー。
キラリと光る存在感はリンダ・ハント。
みんなにモテモテ、美人過ぎる人妻、
ロザンナ・アークエットは今見ても
可愛いくて美人さん。そしてハエに
なる前のジェフ・ゴールドブラム。

広がる景色。大きな空。素朴な街並み。
素朴な営み。汚くて賑やかな飲み屋。
待つ女。待たせる男(そっちか!)

『一杯おごろう。』
『金ないだろ?』
『君がおごれ』

いいね。

懐かしい。そして、いい。
Netflixで見つけてニヤつく。

馬に乗りながら、1人また1人
合流して、丘を越えてゆくあたりとか、
もう、なんか、それだけでいい。
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