さすがヒッチコック、凄ーく面白かった。ミステリーでもなく、全然ホラーでもない、これぞサスペンスという作品。犯行の動機や犯行計画が意外な形で説明され、話が動き始めるのだが、頭の中の完全犯罪計画も実際にやるとうまくいかない。思わぬ展開から混乱した犯行現場、事件の謎解きに挑む敏腕刑事と、窮地に陥った夫人を助けようと真実に迫るアイデアを思いついた推理小説家・・・
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見終わって冷静に振り返ると主人公の夫婦はろくなもんじゃない。旦那も酷い奴だが、彼がそうなったのも金持ち奥さんの身から出たさびだ。
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けれどグレース・ケリーとレイ・ミランドの立ち居振る舞いや上品な会話のせいで、そんな考えには普通はたどりつかない。作品の雰囲気つくりがうまいと思う。真実を突き止められた後のラスト、夫の開き直った態度もなんだかオシャレ。
