円柱野郎

ムカデ人間の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ムカデ人間(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

人間の肛門と口を外科手術で接合し、3人の数珠つなぎでムカデ人間とする。どうやったらそんな悪趣味なアイデアが出てくるのかw そんなアイデア一発で映画にしてしまうという事実にも感心する…。ジャンル的には「ホステル」的なB級ホラーということになるか。ただ、ムカデ人間というシュールな状況が突っ走っているので、細かいことを気にしだすと止まらない。特に地下室と地上の行き来がどうなっているのか…、クライマックスで螺旋階段がかなりの障害になっていることを考えると、それまでどうしてたのよ、と。まあそこを気にしてはいけない作品なんだけど、気にはなるw
先頭の人間が日本人のヤクザで、画としてはとてもシュール。日本人が観ると、言っていることが分かるので逆に滑稽に見えるなあ。これは監督の意図と違うような気もするw 最後は人間として死ぬことを選ぶところも、少し唐突だったかと。ハイター博士を演じるディーター・ラーザーの雰囲気はマッドな感じで良いが、行動の詰めが甘くてキャラクターの怖さとしてはもう一歩だし。警察もいまいち無能。
それにしても、主人公は真ん中につながれた上に最後はあの状況とは…。俺は絶対にあんな状態になるのだけは嫌だ、そういう嫌悪感だけは十二分に伝わってくる映画でした。
円柱野郎

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